第2回 大分県ブラインドテニス普及体験会 2018年夏

日時:平成30年8月19日(日) 11時から16時
会場:別府市身体障害者福祉センター
主催:BTC大分ホワイトドルフィンズ
共催:中国地域ブラインドテニス協会
協力:日本ブラインドテニス連盟

2018年8月19日(日)、大分県別府市にて3年ぶり2度目となる、ブラインドテニス体験会が開催されるということで、広島からは役員の谷と永井が、そして熊本から荒木さんの3名でお手伝いに行ってまいりました。

3年前の体験会以降、初めは4〜5名でクラブチームを立ち上げ、毎月1回、定期的に練習をされていましたが、クラブ発足から半年後に発生した、大分・熊本大地震により、それまで使用していた体育館が壊滅状態となり、休部を余儀なくされました。

その後再び、新たな会場で練習が開始されることになり、部員も少しずつ増えて、現在は10名を越えるほどになったそうです。
また数年前広島での学生時分、ブラインドテニス練習にボランティアとして来てくれていたS君が、地元大分に帰って教員となり、初めての体験会からこれまでずっとサポーターとして支えてくれていたことを聞き、再会できて嬉しかったです。

今回、会場となった別府市身体障害者福祉センターは別府駅から少し離れており、交通の便もあまりよくないにもかかわらず、毎月の練習を楽しみに皆さん集まるのだそうです。

今回は全盲4名、弱視8名と、家族やボランティアのサポーターを含めると20名余りです。
アットホームな雰囲気の中、2つのコートに別れ、転がったボールをラケットで打ち返すところから始めました。
初体験という方はおられませんでしたが、いつもの練習方法ではなかなかボールに当たらなかったり
サーブがうまくいかなかった人も、少しアドバイスをすることで徐々に形になってきて、皆さん初体験のミニゲームをおこなうと「緊張したけどなんとなくテニスらしくなっていた」、「やっているうちになんだかとても燃えました」と嬉しそうでした。

最初からずっとサポートをしてくれていたという元高校の先生が、
どのように指導したらよいのかわからず、
自らアイマスクをつけてプレイするなど試行錯誤されたそうですが、
今回の体験会でイメージができたと言われていました。

最年少の中学1年の男の子は、自分が通っている盲学校の担任や副担任の先生を誘ってきてくれ、先生にもアイマスクをつけて体験してもらうことができました。
この男の子のお父さんが最後に感想を言われた言葉がとても印象的で、「親子で同じスポーツができるなんて思ってもいなかったのでとても感動しました」とブラインドテニスに出会ったことを喜ばれていました。

それから、以前は近畿でブラインドテニスをやっていた方が、大分に引っ越してきて8年ぶりにまたテニスができると喜ばれ、クラブにも入部されました。

赤い羽根共同募金からの助成により今回の体験会が実現したのですが、代表の渡辺さんとご家族の熱意には本当に頭が下がり感謝でした。

タイトルとURLをコピーしました