ブラインドテニス体験・講習会in長野開催報告
1 目的
参加者のみなさまがブラインドテニスを実際にプレーすることで、このスポーツの楽しさ、奥の深さを体験し、ブラインドテニスの魅力に触れてもらう機会とする。
2 主催
日本ブラインドテニス連盟 関東地域協会
3 協力
長野県障がい者福祉センター
4 会場
「サンアップル」体育館
所在地:〒381-0008 長野市下駒沢586
TEL:026-295-3111
5 期日・日程
2022年10月22日(土) 10:00~16:00
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09:45~参加者受付開始
10:00 開会式
10:05 コートの説明と準備体操
10:15 ブラインドテニスのデモンストレーション(B1クラス)
10:25 ブラインドテニス体験
ー ラケットを握って球に触れてみよう。
12:00 昼食・休憩
13:00 ブラインドテニス講習
ー 選手とのストローク、試合形式でサーブをしてみよう
15:30 閉会式
6 参加者
視覚障がい者 5名
その他(他の障がい者、健常者) 6名
施設職員 3名
計 14名
7 実施結果
(1)コートの設置について
協会役員に加え、施設職員もともにコート設置に入ってもらうことで設置のノウハウを伝えることができた。コートは従来コートサイズ。
2コートの設置は40分程度で終了、ネットセットは施設のものを利用した。
(2)午前中の体験活動について
2コートを使用し、視覚障がい者とその他の人に分けて実施。
視覚障害者のグループでは、コートサイズの確認、ネットの高さの確認から始め、正面から出された球をラケットで止める、次に打ち返すと進めた。一人5球という短いサイクルで3クールほど続けるとほとんどの人がラケットにボールを当てられるようになっていた。
その後サービスの練習、球出しと行い、午前は終了した。
その他のグループでは、球出しやサービスを体験してもらったり、アイマスクをしてコートに入ってもらう体験を行った。
(3)午後の講習について
午後は自由参加であったため、視覚障害者3名、晴眼者2名が参加。
少人数だったことからより実践的な講習が行えた。
参加者にはB1とB2のデモ試合を見てもらい、試合のイメージを持ってもらった。また、視覚障害の参加者にはコートに入って球出しだけではなく、試合も体験してもらうことができた。
晴眼の参加者には球出しを行う側としての体験を中心に行ってもらうことで、ブラインドテニスの練習を行う際のイメージを持ってもらえるようにした。
(4)成果と課題
①成果
・参加者からは前向きな感想が多く聞かれたことから、ある程度ブラインドテニスの楽しさ、魅力を伝えられたのではないかと考え る。
・施設の全面的なサポートを受け実施することができ、今後練習を希望する人がいた場合のサポートにある程度めどがついた。
・晴眼者の参加者にもブラインドテニスを体験してもらうことで、今後現地での定期的な練習が行えるようになった際にサポートをしてもらえる基礎を築くことができた。
・関東地域協会として施設との関係が構築できた。
②課題
・今回の活動が1度限りのイベントにならないよう、今後の定期的なフォローアップ活動を継続する必要がある。
・準備の器官が短くなってしまい、地元の視覚障害関連団体への周知が十分にできなかった。やはり地方においては視覚障がい者団体の協力は必須と考える。
・今回協力いただいたサンアップルからは全面的な協力を得られ、今後もサポートをしていただける可能性が非常に高いが、施設の所在地のアクセスが視覚障がい者にとってよくない。
・今回役員・コーチ7名で臨んだが、今後はそれぞれの役割をより明確にするなどして、もっと少人数で実施できるよう考える必要がある。
以上