ブラインドテニス講習会 in 高山

1.主催:
日本ブラインドテニス連盟 中部地域協会

2.共催:
高山市視覚障害者福祉協会

3.協賛:
花王株式会社・花王ハートポケット倶楽部

4.期日:
平成26年6月8日(日) 09:00〜16:00

5.会場:
飛騨高山ビッグアリーナ
住所: 岐阜県高山市中山町600番地
TEL:(0577)34−3333

6.参加者
1)日本ブラインドテニス連盟 中部地域協会 普及員:4名(磯部・大野・林・新畑)
2)飛騨地域、および岐阜県内在住 視覚障害者:11名
3)その他ボランティア等:5名

7.目的
講習会開催地の岐阜県におけるブラインドテニスの普及状況としては、岐阜市を中心として10年ほど活動を継続しているクラブはあるものの、遠く離れた飛騨地域には未だ具体的には紹介がなされるまでに至ってはいない。
今回は、花王株式会社様・花王ハートポケット倶楽部様よりご協賛を賜り、岐阜県は飛騨地域へのブラインドテニスの紹介と、プレイヤーやボランティアの発掘、しいてはクラブ発足への足がかりとすべく、日本ブラインドテニス連盟中部地域協会主催にて取り行った事業である。

8.進行
09:00〜09:45 受付・同時にコート設営
09:45〜10:15 開会式・並びに競技説明
10:15〜11:45 基本練習(球出し等)
11:45〜12:00 普及員によるデモンストレーション
12:00〜12:45 昼食休憩
12:45〜13:15 ボランティアへの講習
13:15〜14:15 基本練習(サーブとラリー)
14:15〜15:15 ルール説明を加えながらの試合体験
15:15〜16:00 閉会式と後片付け

9.レポート
去る平成26年6月8日(日)飛騨高山ビッグアリーナを会場に、花王株式会社様・花王ハートポケット倶楽部様よりのご協賛を賜り、私ども日本ブラインドテニス連盟中部地域協会の主催、高山市視覚障害者福祉協会の共催にて「2014年 ブラインドテニス講習会in高山」を実施した。
参加者は、普及員4名を含む現地の視覚障害者・ボランティア等総勢20名となり、盛大で有意義な講習会の開催となった。
当日、メンバーには準備段階からの参加をお願いし、今後の練習会を見据えてコート設営の方法等を学習・体験していただくこととした。
その後、開会式と競技説明を行い、コート2面を用いて弱視クラスと全盲クラスに分かれ、基本練習を行った。

最初は近距離から手によって出されたボールを、次には手ではなくラケットから放たれたボールをそれぞれ打ち返してもらった。
まずはボールとの距離感やラケットで打った時の感触を確かめてもらうことを目的とし、有効バウンド数は無視する形で指導を行った。
短時間の指導にも関わらず、B1でも2バウンドで打ち返すプレイヤーも見受けられ、反応の良い体験者に普及員が驚かされる結果となった。
そこで有効バウンド数内でのショットと、打球を上げネットを越すことを意識しての練習に移行した。

やはり難易度が上がり苦戦する体験者もあったが、何球かに一度ナイスショットがあると拍手が起き、それを励みに真剣に積極的に取り組む姿が見受けられた。
その後、普及員によるデモンストレーションを見ていただき、昼食休憩とした。午後は、まず参加のボランティアの方々への講習を行った。
普及員とのラリー、2バウンドのみの返球、ダブルス等体験していただいた。

皆さんとても楽しんでおられ、プレイの質も直ぐにでも球出しができるほどであった。次にはサーブ練習とした。
今回、参加のB1体験者の方々は大変サーブのコントロールが良く驚かされた。

フォアからサーブ、バックからサーブ、またフォアからと立ち位置をチェンジしてサーブ練習を繰り返し行った。
ある程度安定してきたところで普及員やボランティアがレシーブ側となり、サービスゲームのみでの試合方式を体験してもらった。
試合となると会場も盛り上がり、サービスエースには歓声と拍手が起きていた。
楽しんでおられる様子が私ども普及員にも十分に伝わってきた。B1の練習の様子

その後、盛況な内に予定の時間となり、閉会式を迎えた。
体験者からは、他地域での練習会への参加の方法や、ボールやネットセットの入手方法等、具体的な質問も飛び出し、今後の展開に期待を寄せながらの閉幕となった。

最後に、今回の事業にご協賛を賜りました花王株式会社様・花王ハートポケット倶楽部様、共催を賜りました高山市視覚障害者福祉協会様、その他ご協力頂きました全ての皆様に心よりの感謝を申し上げます。
私どもは、上記事業がブラインドテニスの更なる発展に寄与するものと確信しております。
今後とも変わらぬご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

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