2.協賛:
花王ハートポケット倶楽部、花王株式会社
3.協力:
宮城県立視覚支援学校、バリアフリーテニスクラブ(東京)
4.期日:
平成22年12月12日(日曜)
10:00〜15:30
5.場所:
宮城県立視覚支援学校体育館 会議室
〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉6丁目5−1
℡022-234-6333
6.開催目的:
宮城県の視覚障害者やボランティアにブラインドテニスの楽しさを伝えることによって、このスポーツを東北地方に広く普及させることを目的とする。
7.参加者:
視覚障害者およびボランティアで参加を希望するもの(30名程度)
8.日程:
10:00 開会式
10:10 デモンストレーション(B1,B2)
10:45 講習①(ラケットの持ち方・球出し)
12:00 昼食・交流会
13:30 講習②(球出し・ストローク)
15:00 閉会式
(謝辞)
今回の講習会実施あたっては、花王ハートポケット倶楽部、花王株式会社様よりご協賛いただき、講習先へブラインドテニス一式を寄贈することができました。ありがとうございます。
東京よりきていただいたコーチのみなさん、ありがとうございました。
実施状況
1.参加者について
受講者は宮城県内を中心に、青森県、秋田県からの参加があり、総勢20名であった。
サウンドテーブルテニスの経験者等も多く含まれ、スポーツ週間を持つ人の割合が高かったように思われる。
指導者はバリアフリークラブのコーチ3名と、荒川ガモーズのコーチ1名、計4名に加え現地の協力者2名が中心に行ない、関東地域協会会員がサポートに当たった。その他として、宮城の女子テニス連盟の2名が視察に訪れ、ブラインドテニスを実際に体験した他宮城県視覚障害者福祉協会会長、仙台市視覚障害者福祉協会役員の方も受講者とて参加いただいた。
2.デモンストレーションについて
当日は、より実践的な練習風景を見てもらった方が、後に役立つのではないかということから、バリアフリークラブの練習を再現する形で行なった。
B1クラスの球出しの様子をみた受講者からは驚きの声も上がっていた。
3.講習について
講習は午前と午後それぞれ1時間余りの時間、B1クラスとそれ以外のクラス(B2,B3)に別れ行なった。
午前は各グループでコート半面を使用し、午後は30分から40分交替でコート前面を使用した講習を行なった。
内容はコートの確認から始まり、ボールの確認、ラケットの握り方と基本的なところから、球出しまで行なわれた。
初めはどの受講者も空中に浮くボールを捉えることに苦労していたが、午後の講習では球出しのボールを打ち返し、ネットを越す人も多くみられた。
特に弱視のクラス(B2,B3)ではコーチとストロークができるまでになった人もいた。
4.昼食、交流について
受講者,スタッフ全員で昼食後、武井実良(日本ブラインドテニス連盟会長)よりブラインドテニス誕生時の講話があった。
武井氏が実際に試作したボールやラケットを触れながらの話に受講者は興味深げに耳を傾けていた。
講習会実施経費
用具代(ネット,ボール,ラケット等) | \89,130 |
コーチ交通費補助 | \15,390 |
スタッフ弁当 | \14,260 |
合計 | \118,780 |
講習会を終えて
今回の講習会では、宮城県の視覚障害者、ボランティアにブラインドテニスの楽しさを伝えることを目的とした。
これは視覚障害者の参加者が宮城県内より17名、他県(青森2名、秋田1名)、現地ボランティア2名があったことから、ある程度目的は達成できたのではないかと考えられる。
また、宮城の女子テニス連盟から視察に来ていただけたことも今後協力いただけるきっかけになるものであったと思われる。
参加者からは、「難しい」、「すごく運動になる」、「ラケットにボールが当たるとうれしくなってしまう」といったような声が上がった。
会場となった視覚支援学校に、講習会で使用したネット、ラケット、ボールを寄贈し、今後の継続的な練習をお願いし講習会を終了した。
今回行なった講習会が、一度限りのイベントにならないよう、今後も定期的に連絡を取り、練習会の設定やボランティアのマネージメントなどのサポートを行い、クラブの設立に繋げていけるよう努力して行きたい。