- 日時:
平成24年5月3日(祝)
13:30〜16:30 - 会場:
ハートピアかごしま1階体育館
鹿児島市小野1-1-1) - 主催:
社団法人 鹿児島県視覚障害者団体連合会 - 協力:
中国地域ブラインドテニス協会(派遣スタッフ3名) - 協賛:
花王株式会社
花王ハートポケット倶楽部 - 参加者:
全盲13名、弱視11名、ボランティア、体験参加20数名
計51名、
九州新幹線全線開通から1年が経ち、広島・鹿児島間で2時間20分、あっという間に鹿児島に着きました。
5月3日の開催にあたり、たくさんの参加者を募っていただき、市営バスが会場玄関横付けという何ともすばらしい環境の会場で体験会がおこなわれました。
体育館はコートが3面とれるほどの広さでしたが、両サイドに2面つくり、ボランティアさんの手際のよいお手伝いのお陰で開会時間までにコート設営が終わりました。
開会式後、普及活動をご支援いただいております、花王(株)のバナーの前で集合写真を撮り、B1・B2のデモンストレーションをおこないました。
その後は全盲と弱視に分かれてコートの広さを確認したりラインの紐を触ってみたりと左右前後に動いていただきました。
B1は軽く転がしたボールをラケットに当てる、少しバウンドさせたボールをラケットで打つ、相手のコートから飛んできたボールをラケットに当てる、と少しずつ難易度を あげて練習をしていただきました。
スポーツが好きな方が多く、皆さんとても感覚がよくこちらのほうが驚くほどラケットによく当たってネット越えもたくさんみられました。
サーブもフォア・バックと体験していただき、方向はなかなかさだまりませんがネットを越えて快音が飛び交っていました。
B2(弱視)クラスはテニスラケットを持つのも初めてという方がほとんどでラケットの握り方やストロークのスイングフォームを説明した後、トスしたバウンド球を打つ、相手コートからラケットで球出ししたボールを打ち返すという順で体験して頂きました。
皆さんラケットに当たり、半分くらいの方は2〜3度ラリーも続く
というレベルの高さです。次にサーブ練習を行ない、交代でレシーバーにも着いてもらいましたので何度か初心者同士でのラリーも見られました。
最後はミニゲーム、また希望者はダブルスゲームも行ない、ブラインドテニスの楽しさを体感して頂きました。
コート設営からお手伝い頂いたハートピア常駐の障害者スポーツ指導員と職員さんも初めて見るブラインドテニスに運動量、感覚の訓練効果の高さに感心され、競技ルールの説明、練習方法など熱心に聴いてもらえました。
また、鹿児島県立盲学校から校長先生と体育の先生が来られ、アイマスクをしての体験もして頂きましたが、盲学校でも是非やりたいと嬉しいお言葉をいただきました。
南日本新聞社からの取材もあり、みなさんの楽しまれている様子を記事にしていただいたようです。
3時間があっという間に経過し、閉会ではひとりひとり感想を述べていただきましたが、ほとんどの方がとても楽しかった、またやりたいと言われていました。
最後に代表の方から、これをきっかけに鹿児島でもブラインドテニスを広めて いきたいとの力強いお言葉をいただきましたので、サークル発足の時にはまたサポートをさせていただきますと硬く握手をして鹿児島をあとにしました。
鹿児島ではスポーツといえばグランドソフトやSTTくらいしか盛んでないとのことで、新たにブラインドテニスが広がってくれることを祈願いたします。