第1回ブラインドテニス国際会議報告書

日本ブラインドテニス連盟
(Japan Blind Tennis Federation)

日本ブラインドテニス連盟として、2014年2月7日~2月15日の期間で、以下の者を、テキサス、メキシコに派遣した。

  • 桂田元太郎(日本ブラインドテニス連盟会長)
  • 大野博文(日本ブラインドテニス連盟副会長)
  • 岩下正之(日本ブラインドテニス連盟国際委員長)
  • 角本勝(日本ブラインドテニス連盟近畿協会会員)

派遣事業名

第1回ブラインドテニス国際会議

目的

諸外国とのブラインドテニスに関する情報交換、情報共有、合意等

派遣理由

第一に、本来日本発祥のブラインドテニスに関する国際会議は、日本で第1回目を開催すべきところではあるが、当連盟の資金力では、海外の多くのゲストを迎えての近年中での開催が困難であること。
第二に、海外のブラインドテニスプレイヤーはネット上で、英語による活発な意見交換を行っており、当連盟が今回の国際ミーティングへの参加を見送れば、いかに日本発祥のブラインドテニスである、と当連盟が主張したとしても、海外との情報格差、温度差が生じることが十分に予見できたため。

国際会議参加国

アルゼンチン・オーストラリア・イタリア・日本・メキシコ・スペイン・イギリス・アメリカ・韓国・カメルーン等

各国の活動状況

B2・B3プレイヤー中心の活動であり、B1プレイヤーは少数である。
B1プレイヤーへの指導等は、1、2年前から始まっているような状況ではあるが、国によっては弱視プレイヤーがテニス指導の資格を取得した上で、全盲プレイヤーの指導を行っている、と言う積極的事例も見られる。
より良い品質のボールを、各国様々に模索中である。
ルールの統一とコートやボール等の統一、活動資金の調達をどのようにすれば良いか、について、各国深い関心と問題意識を持っている。

日本からのプレゼン内容、成果

大野・角本と、各国プレイヤーでのデモンストレーションゲームを行い、ブラインドテニスの素晴らしさと感動を伝えることができた。
全盲への指導方法を動画を交えて発表し、各国への理解の一助にできた。
各国の子どもたちに、体操やブラインドテニス体験をしていただき、各国の子どもたちからの喜びの笑顔を見られた。
ブラインドテニスの誕生と、その歴史、日本ブラインドテニス連盟の活動状況を報告。
パラリンピック実現へのタイムテーブルを提示。

国際会議合意事項

(以下、国際会議合意事項、文字部分引用)
第1回ブラインドテニス国際会議 合意事項

マッカレン(テキサス) レイノサ(メキシコ) 2014年2月8日から13日

各国代表

  • アルゼンチン Eduardo Raffetto
  • オーストラリア Ray Fitzgerald
  • イタリア Eduardo Silva
  • 日本 桂田元太郎
  • メキシコ Victor Cazares
  • スペイン Francisco Verdu
  • イギリス Amanda Green
  • アメリカ Mario Cazares?

以下の例外を除き、国際テニス連盟(ITF)の競技規則を適用する。

  1. アイマスクの着用 それぞれの国が全盲用のパラリンピック用、標準マスクを着用する。(満場一致)
  2. ラケット  ITFの公認しているラケットを使用する。
    コートの大きさによって決定する。

      • B1 最大23インチ
      • B2、B3 最大25インチ
  3. ルール ITFのルールで行う。
      • ready yes  play とプレイが始まる前に言う。(満場一致)
      • ボレーは禁止する。(オーストラリア以外賛成)
      • コート内にいるプレーヤーに1バウンドの前にボールが当たった場合、相手のポイントとなる。
        コート外にいるプレーヤーに1バウンドの前にボールが当たった場合、当たったプレーヤーのポイントとなる。(オーストラリア以外賛成)
      • バウンド数
        B1、B2 3バウンド
        B3 2バウンド
  4. 視力分類 IBSAの視力分類(満場一致)
  5. コートサイズ
      • B1のサイズ 42フィート 21フィート
        (12.80メートル 6.40メートル)
        センターラインを除く全てのラインの下に紐を設置する。
      • B2、B3 60フィート 27フィート
        (18.28メートル 8.23メートル)
  6. トーナメントボール
    現在の日本のボールを使う。(初めてのトーナメントから12ヶ月間)
    試合の主催者が、会場の環境によって判断し、黒か黄色のどちらかを使うことを決定する。
  7. 国際トーナメントへの出場資格(満場一致)
      • プレーヤーは、その国の協会に加盟していなければならない。
      • プレーヤーは、IBSAの公式な視力分類がなければトーナメントに参加できない。
      • 国内における協会または連盟が国際トーナメントに参加する人を決めることができる。
  8. 国際組織
    会長 今後、12ヶ月は日本が会長を務める。
    各国から一人
    各大陸からB1、B2,B3クラスから選手の代表を一人ずつ選出する。
    組織は3週間の間に代表を選出する。
  9. これらのルールと決定事項は、12ヶ月後に見直す。
  10. これらの国以外に、新たに国が加えられることもある。

国 代表 署名

  • アルゼンチン EDUARDO RAFFETTO
  • オーストラリア RAY FITZGERALD
  • カメルーン RAOUL FOKKAM
  • イタリア EDUARDO SILVA
  • 日本 桂田 元太郎
  • メキシコ LOLINA FERNANDEZ
  • 韓国 RA, JONG-YL
  • スペイン FRANCISCO VERDU
  • イギリス AMANDA GREEN
  • アメリカ MARIO CAZARES

議長 署名

  • FERNANDO ORTEGA スペイン
  • ANDREW CROCKETT イギリス

これらの合意事項を基に、国際ブラインドテニス協会が設立された。

2014年2月13日 テキサス州 マッカレンにおいて署名が行われた。
(国際会議合意事項、引用終了)

国際会議を受けて、日本ブラインドテニス連盟の認識、方針

国際会議合意事項で決定されたコートサイズ等については、国際トーナメントを行う場合において準用されるものと理解する。
日本国内での練習会、大会等においては、日本ブラインドテニス連盟策定の競技規則を準用する。
日本ブラインドテニス連盟として、日本国内で国際会議合意事項に定めるコートサイズでのプレイが可能か否かについて、顕彰、吟味を進める。
日本国内で、海外からのプレイヤーを迎えて交流会や、大会等を行う場合、日本ブラインドテニス連盟策定のコートサイズと、国際会議合意事項に定めるコートサイズを考え合わせ、安全にplayできるコートサイズを申し合わせ事項として明示した上で、該当事業を開催する。

2014年5月
日本ブラインドテニス連盟会長 桂田元太郎